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ボートのバス釣りで船舶免許は必要?条件や免許の種類を詳しく解説

2024-09-11
ボート

船舶免許を取得し、ボートでバス釣りを楽しむアングラーはたくさんいます。

ボートのバス釣りには、狙えるポイントが増えたり、人が入っていないポイントに入れたりなど、さまざまなメリットがあります。アプローチを増やせるという点も、ボートでバス釣りをする魅力といえるでしょう。

一方で、「ボートでバス釣りするためにはどんな船舶免許が必要?」「船舶免許で操縦できるバスボートにはどんな種類がある?」など、疑問に思うこともあるかもしれません。

この記事では、ボートでバス釣りする際に必要となる船舶免許やバスボートの種類などを紹介します。

ボートのバス釣りに船舶免許は必要?  

ボート

ボートのバス釣りに船舶免許が必要かどうかは、バスボートの大きさや動力によって変わってきます。

ここでは、バス釣りをボートで行う際の船舶免許の必要性を解説します。

ボートのバス釣りで船舶免許が不要・必要となる条件

ボートのバス釣りで船舶免許が不要となる条件は以下の通りです。

  • 船体の全長が11フィート(3.3m)未満
  • 出力が1.5kW(≒2馬力)未満
  • 停止措置や保護機能を有している
  • 推進機関が電動機、もしくは船外機

これらすべてに該当するボートは船舶免許不要で操縦できます。手漕ぎボートのようにもともとエンジンを積んでいないボートも船舶免許は不要です。

現在は2馬力エンジンが普及したことによって、さらにバス釣りを手軽に楽しめるようになりました。

また、バス釣りにおいてはエンジンではなく、ポイントに対して静かにアプローチできるエレキボートも人気です。

エレキボートの出力は1.5kW未満のタイプが多く、エレキモーターのみ搭載したボートで全長3.3m未満なら船舶免許不要で操縦できます。

船舶免許なしでボートでバス釣りする注意点

船舶免許なしでボートでバス釣りする場合の注意点は、船舶に関する知識や技術が不十分であるため、緊急時の対応が難しいことです。

船舶免許を取得する場合、操船技術だけでなく、ロープワークや交通の方法、運航などを学びます。そして国家試験や修了審査を受け、合格すると免許証が発行されるため、免許取得の過程でボートの操船に必要な技術を身につけることが可能です。

一方、船舶免許なしでそのままボートを操船する場合、このような知識や技術を学ぶ機会がなく、トラブルが発生した場合に対応ができない可能性もあります。湖や河川も自然が相手であり、いつ何が起こるかわかりません。

船舶免許なしでボートでバス釣りする際にも、自身で最低限の知識や技術は身につけておく必要があるでしょう。

ボートの大きさに関係なく船舶免許があると安心

ボートでバス釣りを楽しみたい場合、ボートの大きさに関係なく船舶免許があると安心です。

船舶免許があれば、船舶免許不要で操船できるミニボートと、船舶免許が必要となるバスボートのどちらも操船できます。船舶免許不要の2馬力ボートを想定していても、将来的に大きなボートに乗りたくなったときに、すぐに大きなボートへの切り替えが可能です。

また、船舶免許があればボートの操船に必要となる正しい知識や技術を身につけることができます。友人と一緒にボートに乗る場合も、船舶免許があれば、安全にバス釣りを楽しめるでしょう。

ボートでバス釣りするメリットや魅力  

メリット

ボートでのバス釣りは、フィールドが広がるだけではなく、いろんなパターンが試せたり、ルアーの紛失を減らしたりなどさまざまなメリットがあります。

ここでは、ボートでバス釣りするメリットや魅力を紹介します。

狙える場所が広がる

ボートでバス釣りするメリットは、岸際だけでなく沖まで自由に釣りができ、狙える場所が広がることです。

オカッパリだとエントリーする場所が限られており、キャストが届く範囲にバスがいなければ、そもそも釣ることができません。一方、ボートであれば自らバスがいるポイントに出向くことができます。

また、魚探を使ってバス釣りをする場合であれば、水深やベイト、障害物など水中の様子をリアルに知ることも可能です。

いろんなパターンが試せる

ボートでバス釣りをする場合、フィールドが広がることによって、さまざまなパターンを試せるメリットもあります。

たとえば、魚探を駆使しながらフリーリグを使ってアシやレイダウン、岩盤などを狙いうちすることも可能です。ブレイクラインに沿ってロッド操作し、ルアーを小刻みに泳がせて狙うこともできます。

ルアーの紛失を減らせる

ボートのバス釣りでは、オカッパリに比べると、ルアーの紛失を減らしやすいメリットがあります。

たとえば、引っかかった方向と逆の方向にボートを動かすことによって根がかりが外れる場合もあります。根がかりしても外すことができてルアーの紛失を減らせると、根がかりを恐れることなく、積極的にカバーやストラクチャーを狙えるでしょう。

バス釣りができるボートの種類 

ボートで釣りをする人

バス釣りができるボートにはさまざまな種類があるため、それぞれの特徴を把握し、目的に合ったボート選びが大切です。

ここでは、バス釣りができるボートの種類を紹介します。

バスボート

バスボートとは、バス釣りのために設計されたボートで、200馬力から300馬力のエンジンが後部についています。

広大なエリアをボートで操船できるように設計されていて、中には時速100kmを超えるようなスピードが出せるものもあります。スピードに優れているだけではなく、ターンや高速移動などのアクションにも柔軟な対応が可能です。

大きなエンジンが搭載されているため、小型船舶の免許がなければ操船できません。運転には技術も必要となってくるため、中級者から上級者向きのボートです。また、大きなボートが多く、自宅での保管が困難な場合は、ボートドッグに預けるための費用も必要となります。

アルミボート

アルミボートはアルミニウム製のボートで、サイズは3mから4mのものが多く、カートップでも運搬できます。

アルミボートの特徴は軽量性であり、操作や移動が簡単で初心者でも扱いやすく、バス釣り初心者の方も気軽に挑戦できます。アルミニウムは錆びにくい性質があり、長時間使用しても劣化しにくく、メンテナンスしやすいこともメリットです。

さらにエンジンが小さく排気量が少ないタイプが多く、バスボートと比較した場合に維持費を抑えられます。水上においてもコンパクトである利点を活かし、通常の船ではアクセスが難しい浅瀬や水路などに入って釣りをすることも可能です。

また、アルミボートの中には免許不要で操船できるよう、サイズを調整して設計しているタイプもあります。

和船

和船は櫓 (ろ) など手で漕いで推進する日本の木造船で、底が平らな形状をしているため、浅瀬や陸に乗り上げても横転しにくい構造です。

もともと移動や漁業に使用されてきた船ですが、船外機やエレキモーターをセットできるようにし、バス釣りにも広く使用されるようになりました。重くてスピードが出にくいというデメリットがある一方、安定性に優れているメリットもあります。

推進機関がついていない和船であれば、船舶免許不要です。また、小型の和船であれば長さや出力などの条件を満たすことで、船舶免許不要で操船できます。

カヤック

カヤックは船体の内部に足を入れて座り、両端にブレードのついたパドルを使用し、正面前方に向かって漕ぐ船です。

推進機関を搭載していないタイプが多く、船舶免許不要で操船できます。エンジンやエレキモーターがないため、魚に警戒心を与えることなく、ポイントに近づけるのもメリットです。ボートでは浅すぎて進むことのできないポイントにもアプローチし、新たなポイントの開拓もできます。

また、ボートに比べると比較的場所をとらず、構造もシンプルであるため、保管しやすいのも魅力です。岸から水面に届けば、大体どんな所にも降ろすことができるのもカヤックの特徴といえます。

フローター

フローターとは、バス釣りをする際に使用する水面を移動できる浮き輪であり、足ヒレやエレキモーターで自分の行きたい場所に移動できます。

ずっと座ったままで釣りをするため、釣りをしている間は水面に落ちる心配がありません。

エンジンが搭載されているボートに比べ、音によるプレッシャーが軽減され、バスに警戒心を与えず釣りがしやすいのもメリットです。また、フローターの多くは船舶免許不要でバス釣りができます。

一方で風に弱いのが弱点であり、大きな湖でバス釣りをする場合、風が沖に向かって吹いていると陸地に戻れなくなる可能性もあるため注意が必要です。

レンタルボート

バス釣りが盛んなエリアでは、レンタルボートサービスを利用し、レンタルボートで釣りを楽しむこともできます。レンタルできるボートの種類はお店で異なり、バスボートやアルミボートをはじめ、和船やカヤックの貸し出しを行っているところもあります。

レンタルボートのメリットは、ボートの維持費がかからずメンテナンス不要で、目的に応じてさまざまなボートをレンタルできることです。ボートのバス釣り初心者は、レンタルボートで実際に試してみて、自分にあったボートを選ぶのもよいでしょう。

なお、レンタルを利用する場合はマリーナやボートクラブに会員登録する必要があるため、入会条件を事前に確認しておく必要があります。

ボートでバス釣りができる船舶免許の種類と選ぶポイント 

POINT

ボートのバス釣りに最適な船舶免許として、二級小型船舶免許や二級(湖川小出力限定)小型船舶免許があります。

ここでは、それぞれの船舶免許の種類を紹介します。

二級小型船舶免許

二級小型船舶免許は、船舶免許の中でもスタンダードタイプの免許です。

二級小型船舶免許は海岸より5海里以内を航行できる免許ですが、湖や川などの海ではない水域なら全域で航行できます。操船できる船舶の大きさは総トン数20トン未満ですが、バス釣りのようにレジャーを目的とした場合は全長24m未満のボートも操船可能です。

なお、二級小型船舶免許は16歳から取得できますが、18歳になるまでは操船できるボートの大きさが総トン数5トン未満に限定されます。

二級小型船舶免許の上位資格に一級小型船舶免許がありますが、バス釣りが目的であれば海で乗ることはないでしょうから一級小型船舶免許までは必要ありません。

二級(湖川小出力限定)小型船舶免許

二級(湖川小出力限定)小型船舶免許は、湖・川や指定された一部の湾のみ航行できる船舶免許です。

バス釣りのように湖でのボートフィッシングに特化した免許ともいえますが、操船できるボートの大きさは総トン数5トン未満で、出力15kw未満(20馬力未満)です。

二級小型船舶免許に比べて操船できるボートは小さいため、大きなバスボートは操船できない場合もあります。大きなボートを操船したい場合は、最初から二級小型船舶免許を取得しておいた方がよいでしょう。

ただし、二級小型船舶免許に比べると試験の難易度は低く、講習にかかる費用や時間も少ないため、大きなボートでなければ二級(湖川小出力限定)小型船舶免許でも十分です。

まとめ

この記事では、ボートのバス釣りに船舶免許は必要かどうかや、条件、免許の種類を詳しく解説しました。

バス釣りで使用されるボートには、バスボートやアルミボート、和船、カヤック、フローターなどさまざまな種類があります。

ボートのバス釣りにおいて、ボートの大きさが船体の全長が11フィート(3.3m)以上、出力が1.5kW(≒2馬力)以上の場合は船舶免許が必要です。

それより小型の船舶でも、ボート釣りの正しい知識や技術の習得も兼ねて、船舶免許を取得しておくと安心できます。バスのボート釣りには、二級小型船舶免許や、二級(湖川小出力限定)小型船舶免許などが最適です。

小型船舶免許のことなら、滋賀ボートセンターにお任せください。

滋賀ボートセンターは国土交通省に認可されている登録小型船舶教習所で、国家試験免除で船舶免許の取得を目指すこともできます。経験豊富な教員がわかりやすく指導し、ボート釣りに必要な知識や技術を正しく身につけることができます。

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