
ボート釣りやクルージングを楽しむためには船舶免許を取得しなければなりません。
船舶免許の取得を考えているものの、「難易度が気になる」「資格を取るのは難しそう」と思う方もいるでしょう。
船舶免許は学科試験・実技試験に合格する必要がありますが、しっかり勉強していれば難易度はそこまで高くありません。
船舶免許には大きく分けて4つあり、免許ごとに試験内容も異なっています。この記事では、船舶免許の難易度や試験内容を種類別に紹介します。
二級小型船舶操縦士免許の難易度と試験内容

二級小型船舶免許操縦士免許は、平水区域および海岸から5海里内で、総トン数20トン未満のボートを操縦できる免許です。
初めて船舶免許を取得し、フィッシングやクルージングなどのマリンスポーツを楽しみたい方に人気があります。
ここでは、二級小型船舶操縦士免許の難易度と試験内容を紹介します。
二級小型船舶操縦士免許の難易度
二級小型船舶操縦士免許の合格率は90%以上で、講習をしっかり受けて試験前に復習をしておけば難易度は高くありません。
学科は独学でも合格を目指せますが、実技に関しては実際にボートを操縦するため、登録小型船舶教習所やボートスクールで実技の講習を受けるのが一般的です。
免許を取得できる年齢は16歳以上で、釣りやクルージングを楽しみたい方や、趣味で船舶免許取得を考えている方におすすめです。
なお、18歳未満の場合は操縦できるボートの総トン数が5トン未満と制限がかかりますが、18歳になると自動的に制限は解除されます。
二級小型船舶操縦士免許の学科試験内容
二級小型船舶操縦士免許の学科試験は以下の3科目から合計50問出題されます。
- 小型船舶操縦者の心得及び遵守事項:12問
- 交通の方法 :14問
- 運航:24問
合格基準は、それぞれの科目が50%以上で、総合成績が合計の65%(33問)以上であることです。出題形式は四肢択一のマークシート式で、試験時間は70分となっています。
試験内容の多くは過去に出題されているため、過去問をしっかり解いておけば十分に合格できるでしょう。
二級小型船舶操縦士免許の実技試験内容
二級小型船舶操縦士免許の実技試験は以下の3科目から出題されます。
- 小型船舶の取扱い:60点
- 基本操縦:120点
- 応用操縦:120点
合計300点の減点方式であり、各科目ごとに60%以上かつ合計70%以上の得点で合格です。実技試験では実際にボートを操縦し、操船技術や点検方法、ロープワークなどを行います。
講習に真面目に取り組んでおけば、実技試験も問題なく合格できるでしょう。
二級小型船舶操縦士(湖川小出力限定)免許の難易度と試験内容

二級小型船舶操縦士(湖川小出力限定)免許は、航行区域が湖川と一部の指定水域で、搭載するエンジンが15kW未満のボートを操縦できる免許です。
ここでは、二級小型船舶操縦士(湖川小出力限定)免許の難易度と試験内容を紹介します。
二級小型船舶操縦士(湖川小出力限定)免許の難易度
二級小型船舶操縦士(湖川小出力限定)免許は、二級小型船舶操縦士の内容をより限定化したものであり、難易度は高くありません。
合格率は、学科・実技ともにほぼ100%であるため、講習を受けてしっかり学習すれば問題なく合格できるでしょう。
免許を取得できる年齢は16歳以上で、湖でのバスフィッシングを楽しみたい方におすすめです。
二級小型船舶操縦士(湖川小出力限定)免許の学科試験内容
二級小型船舶操縦士(湖川小出力限定)免許の学科試験は、以下の3科目から合計30問が出題されます。
- 小型船舶操縦者の心得及び遵守事項:10問
- 交通の方法:8問
- 運航:12問
合格基準は、それぞれの科目が50%以上で、総合成績が合計の65%(20問)以上です。出題形式は〇×式の二択となり試験時間は30分です。二級小型船舶操縦士の試験と出題範囲は同じですが、問題数は多くありません。
二級小型船舶操縦士(湖川小出力限定)免許の実技試験内容
二級小型船舶操縦士(湖川小出力限定)免許の実技試験は、以下の2科目から出題されます。
- 小型船舶の取扱い:60点
- 操縦:240点
合計300点の減点方式であり、成績の合計が配点合計の70%以上であることが合格の条件です。
全長4〜6m程度の船体に15kW未満の船外機を搭載した試験艇を使用し、受験者2人に対して試験員1人で実施します。
一級小型船舶操縦士免許の難易度と試験内容

一級小型船舶操縦士免許は、航行区域の制限がなく、総トン数20トン未満のボートを操縦できる免許です。
ここでは、一級小型船舶操縦士免許の難易度と試験内容を紹介します。
一級小型船舶操縦士免許の難易度
一級小型船舶操縦士免許の合格率は80〜90%で、小型船舶免許の中ではもっとも難しい免許となります。
しかし、一級小型船舶操縦士免許も講習を受けてしっかり勉強すれば難しくはありません。
免許を取得できる年齢は18歳以上で、二級小型船舶操縦士免許を取得してなくてもいきなり受験できます。
外洋トローリングやクルージング、ヨットで世界周航をしてみたいという方には一級小型船舶操縦士免許がおすすめです。
一級小型船舶操縦士免許の学科試験内容
一級小型船舶操縦士免許の学科試験は以下の5科目から合計64問出題されます。
- 小型船舶操縦者の心得及び遵守事項:12問
- 交通の方法:14問
- 運航:24問
- 上級運航Ⅰ:8問
- 上級運航Ⅱ:6問
合格基準は、それぞれの科目が50%以上で、総合成績が合計の65%以上あることです。
二級小型船舶操縦士免許を取得している場合、「小型船舶操縦者の心得及び遵守事項」「交通の方法」「運航」の3科目は免除となります。
上級運航は一級小型船舶操縦士免許のみ出題される科目で、海図問題や潮汐表を使った問題があります。
海図に三角定規やデバイダーを使って作図をしたり、船の速力や所要時間を求めたりします。小数点や分数を使った計算を電卓を使わずにする必要があります。ややハードルの高い試験内容になります。
一級小型船舶操縦士免許の実技試験内容
一級小型船舶操縦士免許の実技試験は以下の3科目から出題されます。
- 小型船舶の取扱い:60点
- 基本操縦:120点
- 応用操縦:120点
合計300点の減点方式で、各科目ごとに60%以上、かつ合計70%以上の得点が合格基準となり、二級小型船舶操縦士免許の実技試験と内容は同じです。
そのため、二級小型船舶操縦士免許を取得していれば、一級小型船舶操縦士の実技試験は免除となります。
特殊小型船舶免許の難易度と試験内容

特殊小型船舶免許は、航行区域3.7km以内でジェットスキーや水上バイクが操縦できる免許です。ここでは、特殊小型船舶免許の難易度と試験内容を紹介します。
特殊小型船舶免許の難易度
特殊小型船舶免許の合格率は90%以上で、しっかり講習を受けて勉強すれば、難易度は高くありません。
免許を取得できる年齢は16歳以上で、一級小型船舶操縦士免許や二級小型船舶操縦士免許と比較しても難易度は低いです。
他の小型船舶操縦士免許ではジェットスキーや水上バイクが操縦できないため、これらを操縦するためには特殊小型船舶免許を取得する必要があります。
特殊小型船舶免許の学科試験内容
特殊小型船舶免許の学科試験は、以下の3科目から合計40問が出題されます。
- 小型船舶操縦者の心得及び遵守事項:12問
- 交通の方法:10問
- 運航:18問
学科試験は合計40問で、合格基準はそれぞれの科目が50%以上で、かつ総合成績が合計の65%(26問)以上です。試験時間は50分となります。
なお、一級小型船舶操縦士免許や二級小型船舶操縦士免許を取得していると、「小型船舶操縦者の心得及び遵守事項」「交通の方法」は免除となります。
特殊小型船舶免許の実技試験内容
特殊小型船舶免許の実技試験は以下の2科目から出題されます。
- 小型船舶の取扱い:60点
- 操縦:240点
採点は300点満点の減点方式で行われ、合計70%以上の点数であれば合格です。
実技試験では受験者1人に対して試験員1人が水上オートバイに同乗し、水上に浮かべた6つのブイを決められたコースで旋回し、間違えずに指定された速度で旋回できると合格となります。
身体検査の試験は共通

小型船舶免許を取得するためには、学科試験・実技試験以外に、身体検査を受けて合格しなければなりません。
身体検査は以下の内容で共通しています。
- 両眼ともに視力が0.5以上(メガネなど使用可)
- 一方の眼のみ0.5以上の場合は視野検査器によって視野が150度以上あること
- 5mの距離で話し声が聞こえること
- 話声語の弁別ができない場合は検査器具によって汽笛音が聞こえること(補聴器可)
- 身体機能の障害や心肺機能、眼疾患、脳神経機能などの疾病がないこと
身体検査に合格しないと、学科試験や実技試験を受けることができません。身体検査の内容を確認し、問題がないか事前に確かめておきましょう。
船舶免許の身体検査は、病院を受診して身体検査証明書を発行してもらうか試験会場で受けます。
船舶免許を取得するなら登録小型船舶教習所がおすすめ

船舶免許を取得するなら、登録小型船舶教習所がおすすめです。ここでは、その理由について詳しく紹介します。
登録小型船舶教習所とは
登録小型船舶教習所とは、規定時間の講習を受けて、学科及び実技の修了試験に合格すれば国家試験免除で小型船舶操縦士免許が取得できる国土交通省登録の機関です。
登録小型船舶教習所で学科や実技の講習を受けて、修了審査に合格し、身体検査基準を満たしていれば誰でも免許を取得できます。
国家試験免除といっても試験がないわけではないものの、教習所でそのまま試験を受けられるため、移動やスケジュールの調整もしやすいでしょう。
登録小型船舶教習所には有資格者の教員や試験官が在籍しているため、質の高い学科講習や実技講習を受けられるメリットもあります。
小型船舶操縦士免許は難易度が高くない試験である一方、実際にボートや水上バイクを操縦する際にはリスクも多くあります。
正しい知識や技術が備わっていないと事故につながる可能性もあるため、正しい知識を得るという目的で登録小型船舶教習所に通う方も多いです。
登録小型船舶教習所が船舶免許取得におすすめの理由
小型船舶操縦士免許の取得において、登録小型船舶教習所をおすすめする理由は、教員や教習用船舶、施設について国から認可を受けており、国から定められた教習内容で、正しい知識と技術を身につけられるためです。
そもそも小型船舶操縦士免許を取得する方法には、以下の3パターンがあります。
- ボートスクール
- 登録小型船舶教習所
- 独学
ボートスクールでは学科講習と実技講習を受けて、国家試験合格を目指していきます。
通うという点では登録小型船舶教習所と同じであるものの、教員資格の有無、教習用船舶や施設などについて規定が無く、講習内容や費用もスクールによって大きく差がある点に注意が必要です。
国家試験に合格できなかった場合は再試験となりますが、再び国家試験の日程にスケジュール調整しなければなりません。
その点、登録小型船舶教習所は教習所内で試験を行っているため、試験に落ちても次回の再試験についてスケジュール調整も相談しやすいでしょう。
ちなみに、登録小型船舶教習所でも学科試験は独学で国家試験を受験し、実技試験は国家試験免除で免許取得を目指すコースを用意しているところもあります。
この方法であれば学科試験にかかる費用を抑えられるため、コスト重視で船舶免許を取得したい方におすすめです。
まとめ
この記事では、船舶免許の難易度や試験内容を免許の種類ごとに紹介しました。
船舶免許の難易度はそこまで高くなく、講習を受けてしっかり試験対策をしていれば、問題なく取得できるでしょう。
独学で免許取得を目指すこともできますが、実技試験は実際にボートや水上バイクを操縦するため、事前に実技講習を受けるのが一般的です。
また、船舶免許は取ってからが重要であり、正しい知識や技術が身についていないと思わぬ事故やトラブルに巻き込まれるリスクもあります。
そうならないためにも、難易度だけでなく、安心・安全に操縦できるかどうかも意識して免許取得を目指すことが大切です。
船舶免許の取得なら、滋賀ボート免許センターにお任せください。
当センターは国土交通省登録小型船舶教習所で、ボート免許の教習を受けて修了試験に合格すると国家試験が免除されます。
学科試験は独学で合格を目指し、実技試験だけ国家試験免除で合格を目指すなど、柔軟に船舶免許の取得が可能です。
ボートや水上バイクの免許を取ってみたいけど操縦に不安を感じるという方も、まずはお気軽にお問い合わせください。